スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ちょっと今後の予定

 ここのところ更新していないので、夏休みの途中あたりで雑誌のバックナンバーを読み漁るので面白い作品が見つかれば載せようと思います。
 実はこのごろマシスンも読んでいないので、長篇を読み返してレヴュウを。短篇も全作品レヴュウとかも面白いとは思うのですが、それはかなり先になりそうな予感です。

 ちなみに、最近面白かった作品は、加藤千恵『ハニー ビター ハニー』と倉阪鬼一郎『薔薇の家、晩夏の夢』です。倉阪鬼一郎はいずれ全作品読みたい作家のひとりですが、あまりにも多作で……。とりあえず今年からは新刊すべて+五冊くらいのペースで読んでいきたいところです。今年の六月までに読んだ作品で(過去作も含めて)いちばん面白かったのは、やっぱりリチャード・マシスン『運命のボタン』になるでしょうか。ヴァラエティも富んでいて、怖さ、面白さともに圧倒的でした。オールタイム・ベスト短篇集。表題作のみ伊藤典夫訳、ほか12篇は尾之上浩司訳。名訳。
スポンサーサイト

翻訳小説を読まない人に勧めたいホラー小説BEST4

 夏なのでホラーです、もちろん。原則として絶版でないもの、文庫化されているものを選びました。ホラーといっても怪談系というか、幽霊が登場する作品が中心です。夏ですし。ほんとはマシスン『地獄の家』をいれたいところですが、絶版でないものという方針に反するので、ナシで。

 4.シンシア・アスキス他『淑やかな悪夢』(創元推理文庫 780円+税)
 アンソロジーです。編訳は怪談の名訳者、西崎憲+南條竹則+倉阪鬼一郎の三人。最初から最後まで夜には読めないような怖い話ばかりなのが特徴。ちょっと突っ込んだところをいえば、女流作家の怪談が中心と言うのも特徴。
 怪談アンソロジーなので夏にはベストですね。中途半端なホラー番組を見るよりも何倍かは怖いと思います。

 3.ジョー・ヒル『ハートシェイプト・ボックス』(小学館文庫 819円+税)
 キングの息子ジョー・ヒルの第一長篇。たしかローカス賞を受賞した作品のはず。変なもの集めが趣味のジュード・コインは幽霊の憑いたスーツを落札しますが、箱をあけるなり身のまわりで怪奇現象が起きはじめ……
 最初からぞくぞくするようなシーンの連続で、まったく飽きません。すこし長いですが、満足することは間違いありません。さすがキングの息子。むしろキングより好きかも、となるような長篇です。白石朗訳。

 2.リチャード・マシスン『運命のボタン』(ハヤカワ文庫 840円+税)
 ホラーを中心に集めた傑作集です。なかでも「わらが匂う」「戸口に立つ少女」「小犬」「二万フィートの悪夢」はとくに怖く、夏には超ぴったりです!
 「戸口に立つ少女」なんかとくに怖く、読めば部屋の温度が一気に下がりますよ?

 1.『ルインズ 廃墟の奥へ』
 たしか、舞台も夏です。あ、これは方針に反するかもしれませんが、幽霊は登場しません。サイコサスペンスなどでもありません。ただ、あれが襲ってくるんです。身のまわりにもあるあれが……。
 幽霊や気違いも登場しませんが、スーパーナチュラル系です。ちなみに作者は『シンプルプラン』の原作者でもあります。上下巻で長いですが、一気に読んでしまうだけのパワーがありますし、何より怖い。いちおうS・キングも大絶賛です。

これはどうよ? Part1

 これはどうよ? と思うような、(わたしの)学校英語の疑問点。

 授業でやった解答(先生訳)と試訳(自分の訳)をそれぞれ載せます。また、自分の訳は巧いから載せたというナルシスト的な考えではないので念のため。オリジナルは一応先生からオーケイをもらったものです、これも念のため。あと英文和訳と翻訳のラインがまったくわからないので、いつもより直訳気味。青で書かれているのは問題です。「思ったこと」はわたしが思ったことですが、的外れな可能性も大です。
 さて本題。以下は教科書一行めです。

 A cold is called the common cold,because people get sick with it most often.
風邪は感冒と呼び、人々は、ほぼ毎回、その風邪で病気になります。(先生訳)
多くの場合、人々は風邪と呼ばれる感冒のせいで病を得る。(試訳)
(試訳はこの記事を載せたあと、twitterにてwishigameさんからのアドヴァイスを受け、直しました。wishigameさん、ありがとうございます)

以下を日本語に直しなさい。
people get sick with it most often.

解答:人々は、ほぼ毎回、その風邪で病気になります。
試訳:多くの場合、人々は風邪をひいて病気になる。

<思ったこと>
 ここでわたしがおかしいと思ったのは「その風邪」という部分です。「その」というのを付けることで、わたしにはどうしても特定の病気を指しているように思えてしまいます。でも、病気の名前は一切出てきません。そんなわけで、「その」を取ったのですが、どうでしょう? 
 もうひとつ気になるは教科書の一行めの先生訳で「because」が消えていることです。訳さないと、意味が変わってしまうように思えてならないのですが……。(当然ながら、この文章の前後に具体的な病気名は出てきません)
 気になる部分があればコメント欄かtwitterなどで意見を寄せてくださるとありがたいです。
(<思ったこと>はserpentinagaさんからの意見を取り入れて書き足しました。ありがとうございます。)

以下を日本語に直しなさい。
Different countries around the world have always had different ways to cure a cold.

解答:世界中の異なる国々が、いつも風邪を直す異なる方法を持っていた。
試訳:国によって、風邪の治し方は違う。
     ↓訂正↓
試訳:いつでも、どこの国にもそれぞれ独自の治療法があるものだ。
訂正:国が違えば治療法が異なるのも常である。

<思ったこと>
 まず解答の「風邪を直す」、これは誤変換ではないです念のため。健康状態に戻るということは、「治す」が適切だと思って、自分のでは「治す」としました。
 この解答の最大の疑問は「いつも風邪を治す異なる方法を持っていた」という部分。hadだから「持っていた」過去形なのでしょうが、これではまるで世界が滅んでしまったあとのよう。もちろん、本文はSFやホラーではありません(汗)。ここまでくると、もう逆に混乱してしまいます。で、頑張って日本語にしてみたら、かなり短く、色々な単語が欠けたような訳になってしまいました。これであっているのかは疑問が渦巻きますが、とりえあえず先生からオーケイをもらったので載せました。こちらも、「ここ違うから。頭だいじょうぶ?」という意見があればください。
 訂正はserpentinagaさんの訳。改訳はerpentinagaさんの意見をもとに(改訳といえば大袈裟ですし、違っている気がしなくもありませんが)試訳を直したものです。ありがとうございます。

<さいごに>
 英文和訳も英語を日本語に置き換える作業なので、自分の訳はできるだけ日本語としておかしくないように訳しました。
 また、これはいってはいけないことでしょうが、先生はちょっと日本語が弱いように思えます。個人的にはもっと自然な日本語にしてほしいです。わたしの学校は(studyがわからないような)びっくり人間がいる学校なので、"it"に至るまで徹底的に訳すのも仕方のないことではあるのですが、日本語としてまったくわけがわからなくなるのはちょっとどうかなと思います。って、studyこそわかりますが、全然語彙のないわたしがいえたことではないのですが。
 夏休みには英語を徹底的に勉強しなくてはと痛感しました。

『ある日どこかで』

 名作映画として有名な『ある日どこかで』の原作です。
 主人公のリチャードは、脳腫瘍でのこり四箇月から半年の命。目的地もなくあるホテルに寄りますが、そこに掛けてあった当時の人気女優であるエリーズ・マッケナに恋をしてしまいます。膨大な時間を費やして大量の資料を調べた末に、リチャードがある日を境に彼女が変わってしまったことを知ります。またその過程で、(彼女がそのホテルに来ていたはずの)1896年のホテルに来た人のリストのなかにはリチャード・コリアという名前が自分の筆跡そっくりな文字で書かれていたのを発見してしまうのです。時間を遡るのは困難なことだと最初は考えていましたが、しかし徐々に自分の名前があるのなら過去に飛ぶことも可能ではないか、そう考えるようになっていき、そして……。

 映画とだいたいの筋は同じですが、細部は大きく異なります。また、映画では1時間30分程度と非常に短いため、時間の関係か、あるいは解釈を広げようとするマシスンの意図があってかはわかりませんが、はじめてエリーズ・マッケナに逢ったとき彼女はこういいます。「あなたなの?」
 これには、ちゃんとわけがありました。彼女は占い師からもうすぐ人生を変える人が現れる、と告げられていたのです。

 また、時間をめぐるストーリイなためか、映画では時計がどの時点で生まれたものかがわからなくなっていたりするのですが、そのあたりは原作としてはっきりさせてあります。エリーズが買っていて、それをリチャードにプレゼントしたわけです。

 そのほか、映画ではわからなかった部分をはっきりさせてある箇所が無数にあり、映画を見たあとに読むと余計面白いでしょう。省かれたシーンなどが色々とあり、観たあとに映画『ある日どこかで』をより楽しむこともできます。映画版のファンにも満足のいく小説であると思います。
 また、映画版は細部に笑いの要素がちりばめられており、映画としても面白いものに仕上がっていますし、まったく古さを感じない映画にもなっています。どんなもんか観てみようじゃないか、と思った方は近くのレンタルビデオ店などをさがしてみてはいかがでしょうか。映画は有名ですので、見つけるのに困難はないはずです。また、ブックオフなどでもけっこう見つけやすいのではないかと思います。

リチャード・マシスン『ある日どこかで』

ある日どこかで (創元推理文庫)ある日どこかで (創元推理文庫)
(2002/03)
リチャード マシスン

商品詳細を見る


映画『ある日どこかで』

ある日どこかで 【ベスト・ライブラリー1500円:80年代特集】 [DVD]ある日どこかで 【ベスト・ライブラリー1500円:80年代特集】 [DVD]
(2010/02/03)
クリストファー・リーブクリストファー・ブラマー

商品詳細を見る

マシスン全作品読了

 ようやく翻訳されたマシスンの全作品が読み終わりました。訳が複数あればもちろん読んでいない訳もありますが、短篇/長篇自体はすべて読んだことになります。
 翻訳された全短篇を読んだところ、初期のホラー長篇(『アイ・アム・レジェンド』『縮みゆく人間』)はちょっと地味な印象を受けざるを得ませんでした。とはいえ、短篇に比べれば地味なだけで、当然かなり面白いわけですが。

 翻訳された全作品からベスト5は以下。
 5.短篇「大学街の怪」
 4.長篇『夜の訪問者』
 3.長篇『地獄の家』
 2.短篇「ラザロ?」
 1.短篇「終わりの日」

 こうなりますが、やはり忘れてはいけないのは、「若者よ、西部をめざせ」というウェスタン短篇です。文学っぽさが漂う程度にあり、素晴らしい短篇です。機会があれば、是非。
 「終わりの日」はマシスンだけではなく、オールタイム・ベスト級の短篇ですので、「短篇ってほんとに面白いの?」「マシスンってどれから読めばいいんだよ!」という方にはオススメ。
プロフィール

Author:qusumisave
 twitterもやっています。リチャード・マシスン、怪奇小説、怪談、ホラー、ダーク・ファンタシーが好きです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。